消費者コーナー 「食」の安全・安心や食育に関する情報、料理レシピなど

ホーム > 消費者コーナー > 広報誌 > 【alicだより】フランス農業・食料主権省欧州・国際局長一行と意見交換

【alicだより】フランス農業・食料主権省欧州・国際局長一行と意見交換

印刷ページ

最終更新日:2023年12月5日

広報誌「alic」2023年12月号

フランス農業・食料主権省欧州・国際局長一行と 意見交換の様子

 フランス農業・食料主権省のランベール欧州・国際局長が10月19日、スーベラン首席獣医官、ルナール欧州関係・国際協力室長をはじめ、同省輸出担当者、在京フランス大使館の農務担当者などと共にalicを訪問し、意見交換を行いました。
 alic天羽理事長とランベール局長のあいさつに続き、alicから当機構の概要を説明するとともに、先方の関心事項である指定乳製品等の輸入について意見交換を行いました。続いて、ランベール局長から同国の農業系政府機関フランス・アグリメール(FranceAgriMer)の概要について説明があった後、当方の関心事項であるエガリム法(農畜産物の適正価格に関する法律)について意見交換を行いました。
 また、alicによるバター輸入では、フランス産のシェアが2019年の9%から22年には17%に拡大していることを伝える一方、先方から同国産バターの魅力ある商品の紹介もありました。
 天羽理事長から、フランスでは20年以上前から店頭での野菜や果物の表示価格に生産者価格を併記させるなど適正な価格形成などに向けて取り組んでいる中で、日本でも同様の問題が食料・農業・農村基本法の改正に向けて議論されていることを伝えました。これを受け、ランベール局長は、価格の二重表示制度の問題に触れるとともに、現在のエガリム法については、2018年に制定されてから既に補足する法律が2つ出ており、まだ評価するには早いかもしれないと断った上で、一定の成果は出ていると話されました。
 また、スーベラン首席獣医官からは、alicの高病原性鳥インフルエンザ対策や豚熱対策について関心が寄せられ、新納総括理事が国や当機構の取り組みについて説明しました。
 最後に同首席獣医官から、フランスの行政機関および民間企業は、日本を信頼するパートナーとして評価しているとあいさつがありました。
 
参考【フランス産バターの輸入実績】
alicにより2013年から2022年までの10年間で合計9156トン(財務省「貿易統計」)を輸入。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196