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【まめ知識】こんなところにも!国産野菜

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最終更新日:2023年12月5日

広報誌「alic」2023年12月号
 皆さんは、外食時やカット野菜などの野菜加工品を利用する際、原料となっている野菜の原産国について考えますか?
 1年中安定した価格で、いつでも利用できる外食や加工品には、安価で、日本とは気候も異なる外国産の野菜が使用されているイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
 しかし!大手チェーン店のぎょうざ、スーパーマーケットなどに並ぶ漬物やキムチ、冷凍野菜、袋入りのカット野菜、コンビニエンスストアのサラダやサンドウィッチ、レトルト食品、カップ麺などなど、私達の身の回りに国産野菜を使っている商品はたくさんあります。

 国産野菜を原料とした商品を、いつも安定した価格で手軽に利用できる背景には、産地や企業など関係者の努力があります。
 カット、冷凍などの加工用や総菜、弁当、外食向けの業務用の野菜に求められる条件は、「定時・定量・定価・定質(4定)」と言われています。「決まった時に・決まった量を・安定した価格で・決まった品質と形態で」調達するために、企業は努力しているのです。
 他方、産地はこの「4定」を守るため、加工に適した大きさや歩留まりを良くするといった作業効率を高めるための品質管理や、天候不順などにより収穫量が減少した場合に備えて多めに作付けするなど、まるでオーダーメイドのような加工・業務用野菜の生産に励んでいます。また、実需者も産地との連携を図り、日本の南北に長い地形や多様な気候を利用して産地リレーを行って、安定供給を維持しています。

 現在の加工・業務用野菜における国産割合は、7割程度で推移しています。消費者の国産志向のニーズに応えるためにも、alicはこうした産地や実需者を支え、加工・業務用野菜のさらなる国産化に努めています。
 
【加工・業務用野菜の国産化推進のためalicが支援する事業】
 
契約野菜収入確保モデル事業
 加工・業務用野菜の安定的な周年供給のため、契約取引に伴う生産者と中間事業者が負うリスクの軽減を目的とした事業です。
大規模契約栽培産地育成強化事業
 加工・業務用を中心に輸入量が多い又は拡大している野菜について、輸入からのシェア奪還を見据え、国内産が需要に応えきれていない品目や作型の作付け拡大などを推進します。
国産やさいマッチングサイト「ベジマチ」
 国産やさいの生産者と実需者を結ぶオンライン商談サイトです。登録から商談成立まで無料でご利用いただけます。
 

国産野菜の利用例

世界中に普及しているカップ麺の具材のたまねぎにも国産が使用されています。その生産者 有限会社エーアンドエスについては、こちら
ハンバーグを看板商品とするファミリーレストラン 株式会社フライングガーデンも、バランスよく野菜を摂取できるよう、国産野菜を使ったメニューを充実させています。
国産野菜をペーストにして乾燥させたシート食材「VEGHEET(ベジート)」もあります。常温で2年持ち、野菜本来の色を生かしたカラフルな商品で、巻いたり挟んだりトッピングしたりと、料理の幅が広がります。
alicの調査によると、他の食材と合わせることで簡単におかずになる時短調理の強い味方「キムチ」の売れ行きが好調です。国産原料にこだわったり、減塩志向の浅漬け風味を発売したりと、各社とも販売を強化しています。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196