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〜alicとAHDBの人材交流プログラム〜

【alicだより】英国農業園芸開発委員会(AHDB)が来日
〜alicとAHDBの人材交流プログラム〜

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最終更新日:2024年2月5日

広報誌「alic」2024年2月号
 alicは英国農業園芸開発委員会(AHDB)との間で、両国の農畜産物の生産・流通事情などの理解促進を通して自国の農畜産業の発展に貢献する人材の育成を目的に、人材交流プログラムを実施しています。
 今回は、AHDBの豚肉や牛肉などの食肉の国際貿易開発を行うジョナサン・エクリー(Jonathan Eckley)氏が来日し、2023年10月19日から11月1日にかけて、alic本部のほか北海道や宮崎県の生産現場や首都圏の関係団体を訪問しました。

北海道の酪農家で説明を受ける
北海道の酪農家で説明を受ける

宮崎県の実証農場にて肉用牛の飼養現場を視察
宮崎県の実証農場にて肉用牛の飼養現場を視察

最終日に研修結果の報告会を実施
最終日に研修結果の報告会を実施

 北海道と宮崎県の酪農家や肉用牛農家、食肉処理・加工施設の方々との意見交換では、エクリー氏から次のようなコメントがありました。

(酪農)
  • イギリスでも牛乳の消費量が減少しており、特に若者は低脂肪乳を好む傾向にある。5年前からテレビやマスコミ、SNSを用い、牛乳が持つ豊富な栄養素を中心に、女性向けに正しい知識をPRしている。そのほか、酪農や乳業会社のPRのために、集乳するトラックに広告を掲載している。
  • 訪れた乳業工場では、一般見学コーナーで酪農や乳製品について正しい知識を学べるようになっていた。イギリスでは単に製造過程を見るだけのものが多い。特に児童や生徒向けに日本の事例を参考にしたい。

(肉用牛)
  • 牛肉の格付け方法や枝肉の大きさ等について、両国間に大きな違いがある。イギリスでは牛の枝肉は340kg程度と小さく、日本の枝肉の大きさに驚いた。
  • モニター越しに食肉処理施設を見学したが、あれだけ精度の高いカメラワークならモニター越しで十分過ぎるくらい分かりやすかった。
  • イギリスでは、一般的にスーパーマーケットなどで薄切り肉を見かけないため、日本の食肉の販売形態は興味深かった。

 この場をお借りして、今回ご協力いただいた北海道、宮崎県をはじめ関係者の皆さま方に御礼を申し上げます。
英国農業園芸開発委員会(AHDB/The Agriculture and Horticulture Development Board)
 法律に基づき生産者から徴収する賦課金を主な原資として、牛・羊肉、豚肉、酪農、穀物・油糧種子の販売促進、輸出プロモーション、市場調査、研究開発、情報収集などの活動を行っているイギリスの農業団体
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 企画調整部 (担当:広報消費者課)
Tel:03-3583-8196